冬になると、静電気に悩む人が多いのではないでしょうか。
静電気は、服を脱ぐときに「パチパチ」と音がなる程度の軽いものから、ドアノブに触れると火花が散るほど激しいものまで様々です。さらに、触れたときの痛みだけでなく、ほこりやちり、花粉、PM2.5といった物質を引き寄せることもあるため、対策が欠かせません。
この記事では、静電気が発生する仕組みと、静電気を抑えるための9つの対策を紹介します。ぜひチェックしてみてください。
目次

そもそも、なぜ静電気は発生するのでしょうか。はじめに、静電気が発生する仕組みについて詳しく見ていきましょう。
静電気とは、物にたまった電気のことです。普段は空気中の水分を通じて少しずつ放電されていますが、乾燥した環境では放電されにくくなり、どんどん電気がたまっていきます。
この状態で金属のような電気を通しやすい物に触れると、一気に放電が起こって「バチッ」と感じる静電気になります。静電気は物質同士の摩擦等でも発生するので、服を脱いだときにパチパチするのも同じ仕組みです。
冬になると静電気が気になるという人も多いでしょう。冬に静電気が起こりやすいのは、空気が乾燥しているためです。
空気中の水分が少ないと物にたまった電気が放電されにくく、電気がたまりやすくなります。このような状態は急激な放電が起きやすく、「バチッ」とした静電気を感じることが増えるのです。
一般的に、湿度が20%以下、気温が20℃を下回る環境では静電気が発生しやすいと言われています。そのため、乾燥しがちな冬を中心に秋から春にかけては、静電気が発生しやすい時期です。

静電気の起こりやすさには個人差があり、よく静電気を感じる人は「静電気体質」や「帯電体質」と呼ばれることがあります。「自分は人より静電気が多い」と感じている人も多いのではないでしょうか。
静電気が起こりやすい人の特徴として、「肌や髪が乾燥している」「水分不足」「ストレスを抱えている」「なんらかの疾患がある」等が挙げられます。
身体にたまった静電気を放電させるには、空気中の水分だけでなく、肌や髪のうるおいも大切です。身体の水分が不足していると放電されにくく、「バチッという静電気が起きやすくなってしまうため、注意しましょう。

静電気の発生しやすさは、衣服等に使われている素材によって大きく変わります。電気にはプラスとマイナスがありますが、素材には「プラスに帯電しやすいもの」と「マイナスに帯電しやすいもの」があり、異なる性質の素材がこすれ合うと静電気が発生しやすくなります。
例えば、アクリルやポリエステルはマイナスに帯電しやすく、ナイロンやウールはプラスに帯電しやすい素材です。そのため、「ポリエステルのシャツにウールのカーディガン」といった組合せは、静電気が発生しやすくなります。静電気を防ぎたい場合は、同じ性質の素材を組み合わせるように意識してみてください。
また、そもそも帯電しづらい素材を選ぶという方法もあります。綿や絹、麻等の天然素材は帯電しづらく静電気が起きにくいため、静電気を避けたい人におすすめです。

「バチッ」という不快な静電気は、対策次第で発生を抑えられます。ここからは静電気を抑えるための9つの効果的な方法を紹介するので、ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。
先ほど紹介したように、空気が乾燥していると静電気が発生しやすくなります。そのため、「加湿器を置く」「室内に洗濯物を干す」といった方法で、部屋の加湿をするのがおすすめです。
湿度が20%を下回ると静電気が発生しやすくなるため、これを目安に加湿してみてください。空気中の水分が放電を促してくれるため、静電気の発生を抑えて快適に過ごせます。
肌や髪が乾燥していると静電気がたまりやすくなるため、部屋の加湿だけでなく身体の保湿も欠かせません。ハンドクリームやボディローションでしっかり保湿をしておくことで、静電気を防ぎやすくなります。
特に指先や手の甲等、静電気が起きやすい部分は重点的にケアしましょう。また、お腹や腰等服に隠れる部分の保湿も大切です。
静電気は、異なる性質の素材がこすれ合うことで発生します。ポリエステルやナイロンといった化学繊維は、組合せに注意してください。マイナス素材とプラス素材を合わせると、静電気が発生しやすくなります。
綿や絹等帯電しにくい天然素材の洋服を選んだり、同じ性質の素材を重ね着したりするのがおすすめです。

静電気対策には、静電気スプレーといったアイテムを取り入れる方法もあります。静電気スプレーは洋服やカーペット等の布製品に吹きかけるだけで、手軽に静電気の発生を抑えられます。
ほかにもキーホルダーやブレスレット等豊富なグッズがあるので、静電気が気になる人は取り入れてみてはいかがでしょうか。
ひどい静電気に悩まされているなら、静電気安全靴の活用もおすすめです。例えば、可燃性物質を扱う現場では静電気による爆発や火災、感電事故のリスクを防ぐため、静電気対策が可能な安全靴が必須となっています。※1
このような安全靴はインソールや中底、本底に導電路があり、身体にたまった静電気を靴底から地面に逃がしてくれる効果があります。一般的なスニーカーと変わらない見た目の安全靴も販売されているので、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ドアノブに触れるときに静電気が発生しやすい人は、触れる前に静電気を逃がす工夫が必要です。ガソリンスタンドで静電気除去シートに触れるのと同じように、手のひら全体で壁やドアを軽く触れてから金属に触れることで、「バチッ」という静電気を防ぐことができます。
特に乾燥した冬場は、人によっては火花が散るほどの静電気が発生することも。激しい静電気は痛みも伴うので、ドアノブ等金属を触る前は静電気を逃がすようにしましょう。木やコンクリート、革製品やゴム等を触ると、静電気を逃がしやすいです。また、革や綿の手袋をつけるのも効果的です。
静電気体質を軽減させるには、入浴も効果的です。シャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かる習慣を取り入れましょう。入浴の習慣は肌や髪の乾燥を防ぎ、身体にたまった電気を放電しやすくなるため、静電気が起きにくくなる効果が期待できます。
入浴の際には、ゴシゴシ洗いをしないことも大切です。肌をゴシゴシこすると、乾燥が進んで静電気が起きやすくなるため注意してください。洗顔料やボディソープをしっかり泡立て、優しく撫でるように洗うのがポイントです。また、肌のうるおいを守るために、入浴後の保湿ケアも忘れないようにしましょう。
静電気を抑えるためには、肌や髪の保湿だけでなく、身体全体の水分量を適切に保つことも大切です。水分が不足すると身体が乾燥しやすくなり、静電気がたまりやすくなるため、のどの渇きを感じる前にこまめな水分補給を心がけましょう。
具体的には、次のタイミングでコップ1杯のお水を飲むのがおすすめです。
●起床後
●運動の前後
●入浴の前後
●就寝前
水分補給の習慣化は静電気の発生を抑えられるだけでなく、健康維持にもつながります。お水を飲む習慣があまりない人は、ぜひこの機会に見直してみてください。

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