水道直結型ウォーターサーバーのメリット・デメリットとは?

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水道直結型のウォーターサーバーは、どのような仕組みになっているのでしょうか。
導入を検討しているけれど、宅配水型ウォーターサーバーとも比較してみたいという方に、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

水道直結型ウォーターサーバーと宅配水型ウォーターサーバーのどちらが向いているかを知って、導入の参考にしてみてください。

水道直結型ウォーターサーバーとはどんなもの?

水道直結型ウォーターサーバーの仕組み

水道直結型ウォーターサーバーは、家庭の上水道から分岐させて直接ウォーターサーバーにつなぎ、お水を浄水しています。
水道水は、分岐用パイプを通って一度ウォーターサーバーの中に引き込まれ、本体に直接お水が補充されます。本体に内蔵されている浄水フィルターでろ過され、使ったお水の分だけまた水道水から補充される仕組みになっています。

水道直結型ウォーターサーバーの種類

水道直結型ウォーターサーバーの一部には、電源不要で常温水のみ利用できるタイプもあります。さらに、水道水補充型のウォーターサーバーもありますが、こちらはタンクのお水がなくなると自分で水道水を補充しなければなりません。

水道直結型ウォーターサーバーにはフィルターの違いもあるため、次項で詳しく説明します。

ROフィルター(逆浸透膜)

ROフィルターは、RO膜や活性炭等によって水道水から残留塩素等の不純物を取り除き「純水(ピュアウォーター)」にできるフィルターです。※1
浄水能力は浄水フィルターよりも高いですが、お水のミネラル等もろ過されてしまいます。

ミネラル分をお水から摂りたいという方は、ROフィルター以外のフィルターを使うことをおすすめします。

浄水フィルター

浄水フィルターは活性炭や中空糸膜、不織布等を組み合わせてお水をろ過しています。浄水フィルターで除去できるものは、残留塩素やカビ臭、濁り等で、ウォーターサーバー会社によって浄水能力が異なります。

浄水能力の目安を確認するには、消費者庁「5.浄水能力 除去対象物質の種類を示す用語(表示名)」を参照してください。

浄水器との違い

浄水器は、水道の蛇口等に直接フィルターをとりつけることで、浄水したお水が出ますが、水道直結型ウォーターサーバーは、一度サーバー本体にお水を貯めてからろ過します。単にお水をろ過して浄水にするだけでなく、すぐに温水も使えるようになることが浄水器との大きな違いです。

水道直結型ウォーターサーバーと宅配水型ウォーターサーバーの違いは?

水道直結型と宅配水のウォーターサーバーはどのように違うのでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットを比較することで、自分に向いているウォーターサーバーが分かってきます。実際に使う場面を想定しながら見ていきましょう。

水道直結型ウォーターサーバーのメリット

水道直結型の一番のメリットは、水道水を使用しているのでお水がなくなる心配をしなくていいことです。ストックや次の配送を気にすることなく、使いたいだけお水を使うことができます。

またお水ボトルを交換する手間がなく、重いお水を運ぶこともありません。水道水を使うように、いつでも手軽に冷水・温水が飲めます。

水道直結型ウォーターサーバーは水栓や給水管へ接続するので、多くの機種がキッチン周りに置くことを想定されています。そのため、シンプルでなおかつ色も白を基調としたコンパクトな機種が多いことも特徴です。

水道直結型ウォーターサーバーのデメリット

最初に水道水とウォーターサーバーをつなぐための工事が必要で、初期工事費がかかります。水栓や給水管への接続が必要なため、水道と離れた場所には設置しづらく、ホースが邪魔になったり見映えが悪くなったりすることもあります。

また、汚れたフィルターではお水の衛生が保たれないため、一定期間ごとにフィルターを交換する手間もかかります。

近年増えている災害に備え、お水を備蓄する方も増えています。しかし水道水を利用する水道直結型ウォーターサーバーは、災害や水道工事等による上水道の断水に影響を受ける可能性があり、備蓄を考えている方には向きません。

宅配水型ウォーターサーバーのメリット

宅配水型ウォーターサーバーは初期工事が不要です。工事の日程を決めたり、当日立ち会ったりといったわずらわしいこともなく、その日からすぐに使えます。
宅配水型ウォーターサーバーを導入すると、お水ボトルを入れ替えるだけで冷たいお水が飲めたり、温水がすぐに使えたりと、忙しい毎日に「あってよかった」と感じるシーンが多くなるでしょう。

そして宅配水型ウォーターサーバーの大きなメリットはお水がおいしいという点です。宅配水型ウォーターサーバーで使用するお水には、天然水とRO水があります。

天然水は、地下水を原水とし、地中で徐々にろ過されています。自然のミネラルが含まれており、人の手によって調整されていないお水のことを指します。採水地によって含有量やバランスは異なりますが、この天然ミネラル成分がおいしさの決め手のひとつとなります。
一方、RO水は、先述したとおりRO膜等で不純物を除去した純水(ピュアウォーター)のことを指します。

プレミアムウォーターでは、口当たりがよくまろやかな味わいが特徴の天然水を取り扱っています。また、非加熱処理をおこなうことでお水のおいしさを決める溶存酸素が損なわれずそのままお届けできるので、お水の味にこだわる方におすすめです。

また、宅配水型ウォーターサーバーは水栓や給水管に接続する必要がないため、リビングや寝室にも設置することができます。各ウォーターサーバー会社によって、豊富なカラーバリエーションやデザイン性も異なり、お部屋のインテリアとしても楽しめます。

そして、災害時や断水・停電時にもお水が使え、お水ボトルを余分にストックしておけば、万が一のときの備蓄にもなります。(※ウォーターサーバーの機種によっては、停電時に出水ができなくなるものもあります。)

タンク内は、常時電源をONにすることで長期間使用していてもウォーターサーバーの温水・冷水タンク内部の衛生面が保たれています。また、プレミアムウォーターのウォーターサーバーは、日頃のお手入れだけで安心してご使用いただけます。特別な道具も必要なく、布巾や歯ブラシ、中性洗剤等を使っての簡単なお手入れだけで清潔に利用できます。

宅配水型ウォーターサーバーのデメリット

宅配水型のお水ボトルは、お水がなくなると交換が必要です。お水ボトルは宅配便で送られてくるので、日時を決めて受け取る必要があります。

お水ボトルが使い捨てのワンウェイボトルの場合は、空容器を家庭ゴミやリサイクルゴミとして処分できます。一方で再利用可能なリターナブルボトルでは、配送事業者が回収するまで空容器を保管するため、ある程度のスペースが必要です。

プレミアムウォーターではワンウェイボトルを採用しており、飲んだ分だけ収縮するため、外からの空気が入りにくく最後まで衛生的にお水が飲めます。飲み終わると小さくなるので、ゴミも捨てやすくなります。

また、ウォーターサーバー会社や機種によって違いますが、お水を飲む量が多い場合にはお水の料金が高くなる可能性もあります。

ただし、水道直結型のウォーターサーバーを導入する場合でも、水道に浄水器を取り付ける場合でも、毎月の水道代はかかります。毎月のお水の使用量や金額を比較して検討しましょう。

水道直結型・宅配水型のおすすめポイントを紹介

水道直結型ウォーターサーバーの特徴やメリット・デメリットを宅配水型と比較してきました。そこで自分の家はどちらに向いているのかと悩んでいる方に、それぞれのおすすめポイントを紹介します。

水道直結型ウォーターサーバーが向いている方

以下の項目に当てはまる方は、水道直結型ウォーターサーバーが向いています。

宅配水型のウォーターサーバーが向いている方

以下のような方は宅配水型ウォーターサーバーをおすすめします。

もちろん、お米を炊く、スープを作る等、お料理に使うこともできますので、おいしいお水にこだわりのある方には特におすすめです。

補充型ウォーターサーバーについても紹介!

水道直結型ウォーターサーバーのほかにも、ケトルやピッチャー等に水道水を汲んで、水道水をタンクに注ぐタイプの補充型ウォーターサーバーもあります。そして、浄水器ではないため、温水と冷水が利用できるのも特徴です。

メリットとしては、工事の必要がない補充型ウォーターサーバーは、水栓につなぐ必要がないため、部屋を選ばない点があげられます。また、水道直結型ウォーターサーバーと同様に水道水を使用しているので、お水使用量は関係なく毎月定額で利用できます。

一方で、水道水の不純物と一緒にミネラル成分も除去してしまうので、天然水と比べるとミネラルは少なくなってしまいます。
そして、タンク内のお水が切れたら自分でお水を注いで補充しなければならず、こちらも手間がかかります。お水が切れていたら飲みたいときに飲めないこともあるので、こまめな補充が必要です。

以下のような方は補充型ウォーターサーバーがおすすめです。

ライフスタイルやこだわりに合わせて納得のいくウォーターサーバーを選ぼう!

今回は水道直結型ウォーターサーバー中心に宅配水型ウォーターサーバーと比較しつつ、浄水型ウォーターサーバーもあわせて紹介しました。ご自身のライフスタイルに合わせて、どのウォーターサーバーが向いているか十分に比較検討して選びましょう。

参考文献

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