お水は1日2L飲むのが良い!?健康効果のための正しい飲み方とは

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雑誌やWebメディアでは、「1日2Lのお水を飲むと美容や健康に良い」という説を見かけることがあります。「手軽にできそう」と思う一方で、「1日2Lも飲めるの?」「本当に効果があるのか知りたい」等、疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、お水を1日2L飲むメリットとデメリットを解説しつつ、お水の正しい飲み方を紹介します。お水を無理なく飲んで、すこやかな毎日を送るために参考にしてください。

お水を飲める量は個人によって異なる

1日2Lのお水を飲もうとしたとき気になるのが、毎日問題なく飲み続けられるのかどうかではないでしょうか。まずは、1日で飲めるお水の量には個人差があることを知っておきましょう。

お水を1日2L飲むのは難しい

結論からいえば、お水を1日2L飲むことは簡単ではありません。そもそも、1日に必要なお水の量は人によって異なります。激しい運動で大量に汗をかくアスリートや身体の大きな方、暑い季節に屋外で仕事をする方等は、お水を平均的な量よりも多く飲まなくてはなりません。

しかし、一般的な体格でデスクワーク中心の方や、激しい運動をしない方が1日に2Lのお水を飲むのは困難です。無理をして飲めば、飲みすぎになってしまうこともあります。

お水をたくさん飲んでもダイエットにはならない

「お水を飲むとダイエットになる」という説を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。食事前にお水を飲むことで満腹感を得やすくなり、食べる量が減ったことで結果的に体重も減ることはあります。お水を飲むだけで脂肪が減ることはなく、直接的に痩せることにはなりません。

しかし、美容や健康のためにお水を飲むことは大切です。体内の水分が不足すると、影響が出ることもあるため、こまめな水分補給を心がけましょう。

お水を飲むメリット

お水は生きていくのに必要なものですが、何となく飲んでいる方も多いのではないでしょうか。お水を飲むことにどういったメリットがあるのかを解説します。

毎日の元気対策

水分補給を怠って体内の水分が不足すると、特に暑い夏には健康上のリスクが高くなります。※1

長時間お水を飲まずに過ごしたとき、のどの渇きを感じたことがある方は多いでしょう。のどの渇きは脱水が始まっている状態であり、放置すると健康状態に影響を及ぼしかねません。脱水が引き起こす健康リスクを予防するには、適切な量のお水を飲むことが大切です。

健康維持につながる

健康維持のために1日にどのくらいの量のお水を飲むべきかを示す確実なデータはありません。健康が気になる方は、意識してお水を飲む回数や量を増やしながら体調をチェックし、自分に必要な量を見極める必要があります。

美容を期待できるって本当?

飲んだお水が直接的に身体へ作用することはありません。
しかし、身体には水分が必要不可欠です。身体中を水分で満たすように適切に水分を取ることが重要だといえるでしょう。

成人の場合、個人差はあるものの身体の約60%が水分といわれています。お水を飲む量が足りていないと体内の水分量が減りやすくなります。さらに身体の水分量の約15%が肌細胞にあると言われており、この水分量が減ってしまうと、健康や美容に影響が出る可能性があります。※2

普段からお水を飲む量が少ない方は、適切な水分補給をおこなうことを心がけてください。

健康効果は積極的に実験がおこなわれている

諸外国ではお水がひとつの栄養素として認められている一方で、日本ではお水を飲むことに対する健康意識が低く、国土交通省による「水を飲もう運動」が推進されているのみです。そのため、お水の効果については分からないことも多いものの、検証実験は積極的に実施されています。

2022年11月には、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所や、早稲田大学らにより、人間の体内水分の代謝回転量を予測する式が発明されました。
この研究によって様々な環境下での脱水量等が分かることで、に必要な水分摂取量の目安を明らかにできることが期待されるとして、世界的に有名な学術誌「Science」にも掲載されました。※3

今後も人間の水分補給についての重要性が明らかになっていくことでしょう。

お水を飲みすぎるデメリット

お水を飲むことはメリットがたくさんある一方、飲みすぎることで体調を崩す可能性があります。お水の飲みすぎがどのようなことにつながるのかについても知っておきましょう。

むくみや冷え性、腹痛を招く恐れがある

お水を飲みすぎることによって体内にある水分の排せつが追いつかず、むくみの原因になることがあります。むくみは医学的には「浮腫(ふしゅ)」といい、皮下組織にお水がたまった状態を指します。お水の飲みすぎによるむくみは、基本的に数日で気にならなくなりますが、水分の過剰摂取が続けば慢性的なものになりかねません。

また、冷たいお水をたくさん飲むとことで身体が冷えたり、お腹が痛くなったりする方もいます。身体に負担をかけないためには、お水を1日2L飲むことよりも、数回に分けて100〜150mL程度の量をこまめに飲むように意識する方が大切です。

水中毒の恐れがある

一度に大量のお水を飲むことで、「水中毒」を引き起こす可能性があります。水中毒とは「低ナトリウム血症」のことで、短時間にお水を多量に飲み、血液中のナトリウム濃度が低下することで起こるものです。

低ナトリウム血症になると、疲労感や頭痛、嘔吐といった症状があらわれるだけでなく、命を落とす危険もあります。※4
水中毒を防ぐためにも短時間でお水を多量に飲むことを避け、1回あたりの飲水量を少なくし、数回に分けて飲むようにしましょう。

お水の正しい飲み方は?

お水を1日2L飲むことは簡単ではありません。そればかりか、飲み方を間違えればかえって不健康な状態になってしまうこともあります。最後に、お水の正しい飲み方を解説します。

お水は1日を通してこまめに飲もう

お水を飲まなければ、人間は生きていけません。その一方で、飲みすぎれば健康に悪影響を及ぼすこともあります。食事をまとめて食べることができないのと同じく、お水も一度に大量に飲めるものではないことを認識し、こまめに飲むことが大切です。

特に大切なのは、起床後や就寝前、入浴や運動の前後等、体内の水分が少なくなる前後のタイミングで飲むことです。無理のない量のお水を定期的に摂取すれば、水分不足による脱水を防ぐことができます。

成人は1日1.2Lを目安にして

水分摂取量が少なくても多くても危ないとなると、「1日にどのくらいの量を飲めばいいのかな」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。健康な成人の場合は、1日あたり1.2Lを目安にしましょう。

人間が生きていくのに必要なお水の量は、1日あたり2.5Lです。そのうち1Lは食事から摂取でき、なおかつ0.3Lは体内で作られます。健康のためには、残りの1.2Lを飲み水でまかなうことを意識することが大切です。※1

特に寝ている間や入浴中はたくさん汗をかくため、朝起きてすぐやお風呂から出たタイミングでお水を飲みましょう。

お水の温度は季節や体調に合わせて

飲用水の温度は、季節や体調、体質、好み等に合わせて調整してください。冷え性の方や胃腸が弱い方は、無理に冷水を飲む必要はありません。暑い季節には冷水、寒い季節や起床後は白湯のように、飲みやすさも考慮することをおすすめします。冷水が苦手な方は、常温水を常備しておくのもひとつの方法です。

ウォーターサーバーがあると便利!

自宅にウォーターサーバーがあると、温水と冷水を飲みたいときにサッと用意でき、水分補給に役立ちます。
ウォーターサーバーというと、「お水のコストがかかりそう」「お水ボトルの交換が大変そう」といったイメージがあるかもしれません。浄水型ウォーターサーバーの「Slim-R(スリムアール)」は水道水を浄水するタイプで、お水ボトルの交換が必要なく、料金は月額定額制でコストも抑えられます。

お水を飲むことは大切だと分かっていても、すぐ飲めるお水がないと、ついつい飲むのが疎かになってしまうものです。ウォーターサーバーがあることで自然とお水を飲む量が増えれば、健康や美容面でもプラスになります。

浄水型ウォーターサーバー「Slim-R」を毎日暮らしに取り入れて、健康的な生活を心がけましょう。

参考文献

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