水道水に含まれる残留塩素等の不純物を除去して、おいしく飲めるようにする浄水器。蛇口に取りつけるタイプやポット型、据え置き型等、種類があります。
しかし、そのどれもがカートリッジの交換時期を守らないと、浄水器本来の機能を果たせなくなることもあります。実際に「期限が過ぎてしまったけど大丈夫?」「カートリッジ交換の目安を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
今回は、水道水がおいしく安全に飲めるよう、カートリッジの交換時期や交換する際のポイントについて解説します。
目次
浄水器は、カートリッジによって残留塩素等の不純物を除去しています。使用しているとカートリッジは汚れていきますので、安全でおいしいお水を使い続けるためには適切なタイミングでの交換が必要です。
浄水器協会による浄水器のカートリッジ交換時期の目安は以下です。※1
一般的に据え置き型やアンダーシンク型のカートリッジはサイズが大きいため、寿命も長い傾向にあります。
一方、ポット型は小さいので、2~6か月と上記に比べて短めです。交換時期は使用するお水の量や水質、地域、機種等によって異なるため、まずは使っている浄水器の取扱説明書やカートリッジの表示で確認してみましょう。
カートリッジの交換時期を忘れていたり、購入するのが面倒で後回しにしたりして、長期間そのまま使用している方もいるのではないでしょうか。
カートリッジの交換時期が過ぎていても、水道水を使うこと自体に問題はありませんが、交換せずにそのまま浄水器を使い続けるとどうなるのかを解説します。
カートリッジの交換時期を過ぎると、本来の目的である不純物をろ過することができず、そのまま出てくる可能性が高くなります。それまで除去した不純物が漏れ出すことはありませんが、水道水がそのまま出てくると考えてください。
消費者庁では家庭用品品質表示法により、次の13物質を80%除去するように定めており、カートリッジの浄水能力が落ちると、これらの物質が除去されなくなってしまいます。※2
【浄水器の除去対象物質】
残留塩素 | 総トリハロメタン | 溶解鉛 |
2-MIB(カビ臭) | 濁り | 132 |
テトラクロロエチレン | トリクロロエチレン | 1,1,1-トリクロロエタン |
ジブロモクロロメタン | ブロモジクロロメタン | クロロホルム |
ブロモホルム |
中には「トリハロメタン」のような発ガン性の物質も含まれています。※3
トリハロメタンは水道水を消毒する塩素と有機物が反応してできる物質です。しっかりと取り除くためには、カートリッジの適切な交換が必要不可欠です。
推奨された交換時期を守らずに、カートリッジを長く交換しないまま使い続けると、カビやゴミがたまる場合があります。
ろ過能力がなくなっても、カートリッジが清潔であれば、水道水がそのまま出てくるだけです。しかし、ゴミやカビがたまったままのカートリッジを通ってきた水道水は汚染される可能性が高くなります。
お水をキレイにするはずの浄水器が、不衛生なお水を作ることになれば本末転倒です。適切なタイミングでカートリッジを交換するように心がけましょう。
またゴミやカビで目詰まりが進むと、お水の出も悪くなります。目詰まりすると水圧によってカートリッジが破損するケースもあるので注意してください。
カートリッジが古くなるとカビやゴミ、残留塩素等の不純物によって臭いが気になることがあります。臭いは味にも影響しますので、お水がまずいと感じる原因にもなりえます。お水を浄水するという本来の目的を果たせなくなるので、カートリッジの交換時期には気をつけましょう。
これらの原因は、お水の使用量を超過してすぐに機能が失われるわけではなく、徐々に損なわれていくので、より交換時期はしっかりと守るように心がけましょう。
使用状況によっては、目安よりも早めにカートリッジ交換をした方が良い場合があります。
一般家庭であっても、大家族等では調理や飲料に大量のお水を使います。浄水器を通すお水が多ければ多いほどカートリッジの老朽化は早まります。水道水の使用量が多い家庭は、交換時期の目安より早めにカートリッジ交換をした方が良いでしょう。
浄水器の水の出が極端に悪くなることがあります。これはカートリッジに不純物が詰まったことで、浄水器が正しく機能せずにお水の出が悪くなっているからです。 そのまま使い続けると、カートリッジの目詰まりによる水圧上昇で、浄水器自体が故障してしまう可能性もあります。普段よりお水の出が悪いと感じたら、早めにカートリッジを交換しましょう。
カートリッジの交換時期の目安は、一般的な水道水を使用した場合で設定されています。例えば工事や断水の後等、通常よりも汚れた水道水をカートリッジに通すと、多くの不純物をろ過することになります。そのため、目安よりも早く浄水能力が落ちてしまいます。
お水に違和感を覚えたら、すぐにカートリッジの交換を検討した方が良いでしょう。
カートリッジの交換が大切なことがわかっていても、うっかり交換時期を忘れてしまうケースもあります。ここでは忘れないためのポイントを紹介します。
カートリッジ交換は数か月から1年単位でおこなうので、どうしても知らない間に「交換時期を過ぎていた」ということが起こりがちです。一般的な浄水器は交換時期を知らせしてくれる機能がないため対策をしないと、最後に交換したのがいつなのかもわからなくなってしまいます。
忘れ防止の方法のひとつとして、交換目安の水量や時期を書いて、キッチンのわかりやすい場所に置いておくことがあげられます。カートリッジによっては交換時期をシールで貼れるものや、直接書き込めるものもあるので、積極的に利用しましょう。
自分で管理するのが苦手な方は、定期的にカートリッジを届けてくれるサービスを利用するのがおすすめです。
カートリッジの交換時期は「期限の1週間前に交換する」等、習慣づけておくと忘れにくくなります。交換後は、次の交換時期をスマホやメモに記入しておきましょう。
もちろん定期的にカートリッジを届けてくれるサービスを活用すると、購入忘れがなくなり期限前の交換がスムーズにおこなえます。
浄水器はカートリッジがろ過機能を発揮してくれないと本来の役割が果たせません。こまめにお手入れをすれば、汚れやカビを抑え、カートリッジの負担を減らすことができます。
カートリッジのお手入れは、メーカーによって異なりますが、1週間に1回を目安にカートリッジ自体を取り出して水洗いしてください。簡単にきれいでおいしいお水がキープできますので、曜日を決める等の対策を立て、お手入れを習慣にしてください。
浄水器を使用して、安全でおいしいお水を飲むには、カートリッジの適切な交換が大切です。しかし、交換時期は長期間になるのでつい忘れがちです。
そんな方におすすめなのが、浄水型ウォーターサーバー「Slim-R」。カートリッジ交換は半年に1回と覚えやすく、さらにカートリッジを定期配送するので買い忘れるということはありません。
高性能カートリッジは水道水に含まれるミネラル成分は残し、気になる塩素やカビ臭、有機フッ素化合物(PFOS/PFOA)等の28種類の不純物を除去します。カートリッジ1個で500mlのペットボトル1200本分をろ過できるので、お水をペットボトルで買うよりもコストが抑えられます。
給水タンクに水道水を注ぐだけと使い方は簡単、冷水(約6℃)と温水(約85℃)もすぐに出ます。タンク容量もたっぷりで、飲み水にも料理にも思う存分使えます。浄水器とウォーターサーバーのメリットを融合させたLocca「Slim-R」、ぜひ検討してみてください。