日本の水道水は安全性が世界でトップクラスなので、日本茶もおいしく入れられます。水道水をそのまま使っても問題ありませんが、カルキ臭等が気になる方はお茶を入れる前にひと工夫するのがおすすめです。
この記事では、日本茶を水道水でおいしく入れるおすすめの方法を紹介します。日本茶の種類やお茶の種類ごとに適したお湯の温度、水出しで入れる手順等も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
はじめに、お茶の種類や成分について知っておきましょう。
日本茶と緑茶・煎茶との違いやお茶を入れるときに、適したお湯の温度、お茶の成分について紹介します。
日本茶とは日本で生産されているお茶全般のことで、緑茶と煎茶は日本茶の一種です。
日本茶の中でも有名なのは、よく耳にする「日本三大茶」。狭山(埼玉)・静岡・宇治(京都)で作られるお茶のことです。
埼玉では江戸時代中頃からお茶の栽培が普及していて、寒い冬を乗り越えた厚みのある茶葉が特徴です。狭山茶はコクがあり、「狭山火入れ」という独自の仕上げ技術によって甘く濃厚なお茶になります。※1
そしてお茶といえば、静岡を思い浮かべる方も多いでしょう。県内には複数の茶産地があり、煎茶や緑茶、抹茶といった多種多様なお茶が製造されています。さらに京都では、茶室や茶園が多く残されていて、お茶の歴史が深い地域です。特に宇治茶や宇治抹茶は知名度が高く、全国でも評判です。※2
緑茶や煎茶、紅茶等、お茶には多くの種類がありますが、すべて同じ茶葉から作られます。
緑茶は発酵していないお茶全般を指し、半発酵したものが烏龍茶、発酵したものが紅茶です。煎茶は緑茶のひとつで、現在では緑茶=煎茶という意味で使われることが多いようです。
緑茶は発酵していないお茶全般を指していて、以下はすべて緑茶の一種です。
● 煎茶
● 玉露
● 番茶
● ほうじ茶
● 玄米茶
● かぶせ茶
● ぐり茶
● 甜茶
● くき茶 等
これらはもともと同じ茶葉からできていますが、育て方や仕上げ加工によって味や香りに違いが出るため、緑茶の中でも上記のように様々な種類のお茶に分かれます。
お茶をおいしく飲むためには、入れるお湯の温度が重要です。お茶の種類によって最適なお湯の温度が異なるので、お茶を入れるときは以下の温度を目安にしてみてください。※3
● 玄米茶・ほうじ茶:90℃~熱湯
● 上煎茶・煎茶:70~85℃
● 玉露:50~60℃
お茶によって適したお湯の温度が異なるのは、お湯の温度によって溶け出す渋み成分や旨味成分の量が異なるためです。例えば渋みを抑えつつ旨味をしっかり出したい玉露は、50~60℃の温度でじっくり入れるのが適しています。
茶葉には、炭水化物・たんぱく質・ビタミンといった栄養素やカテキン等の成分が含まれています。しかし、玉露以外のお茶は約99%が水分で、茶葉の成分は残りの約1%になります。※4
このようにお茶はほとんどが水分なので、同じ茶葉を使っても入れるときのお湯やお水によってお茶の味は大きく変わります。
「お茶は急須で入れるもの」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、実は「水出し専用」と記載のない茶葉でも水出しで楽しむことができます。お湯で煮出すよりも水出しの方がカフェインの溶け出す量が減るので、苦みを抑えたい方やカフェインの摂りすぎに気をつけている方におすすめです。
日本茶を水出しで入れる手順を以下で紹介するので、ぜひ試してみてください。
はじめに、水出しするためのお茶パックを準備しましょう。お茶パックは茶葉を入れて抽出するための商品で、100円ショップやスーパー等で手に入り、茶葉がお水のなかに広がらないので茶こし付きのポットを持っていない方におすすめです。茶こしが付いたポットを持っている方は、お茶パックを使わなくてももちろんOKです。
次に、茶葉をはかってお茶パックや茶こし付きのポットに入れます。茶葉の量はお水1Lにつき10〜20g(大さじ 2〜4)が目安ですが、あくまで目安なのでお好みの味になるようにお水や茶葉の量を色々試してみてください。
容器に茶葉とお水を入れて、冷蔵庫で1〜3時間冷やして完成です。
水出しのお茶は、茶葉とお水の量だけでなく抽出時間によっても味が変わります。お好みの味になるまで、茶葉の量と同様に、抽出時間も色々と試してみてください。
茶葉によっては、抽出時間が長いほど渋みが強くなります。「ゆっくり楽しみたいけど渋みが強すぎるのは苦手」という方は、お好みの味になった早めのタイミングで茶葉を取り出しましょう。お茶パックを使って抽出すると、さっと取り出せて便利です。
日本茶は、水道水でもおいしく入れることができます。ここでは、水道水を使って日本茶をおいしく飲むためのポイントを紹介します。
日本の水道水は安全性に関する基準が厳しく、世界でもトップレベルの品質を誇ります。そのため、水道水をそのまま飲んでも特に気にならないという方も多いでしょう。
しかし、味やにおいの感じ方には個人差があるため、「水道水をそのまま飲むとカルキの味やにおいが気になる」という方もいます。お茶の醍醐味は香り・味・色なので、水道水を使うなら10分以上沸騰させたお湯を使うのがおすすめです。10分以上沸騰させることで、水道水に含まれるカルキ臭が気になりにくくなります。
水道水ではなくミネラルウォーターを使うのも、もちろんおすすめです。ミネラルウォーターにはカルキが含まれていないので、お茶の味や香りを邪魔しません。
ミネラルウォーターを使ってお茶を入れるなら、硬水や超軟水ではなく、ほどよい軟水を選びましょう。お茶に適したお水の硬度は、30〜80mg/Lとされているためです。※3
手軽においしいお茶を飲みたいなら、浄水器を活用するのがおすすめです。
浄水器なら水道水を注ぐだけで、気になるカルキ臭やその他の不純物を除去してくれるので、お茶を入れる際にもぴったりです。浄水器のお水はもちろん沸騰させて使うこともできるので、水出し・お湯出しのどちらも楽しめます。
先ほど紹介したとおり、日本茶は浄水したお水で入れるのがおすすめです。最後に便利な浄水型ウォーターサーバーを紹介します。ぜひチェックしてみてください。
浄水器には、ポットタイプ・蛇口直結型・ウォーターサーバー型等、様々な種類があります。どのタイプにもメリットはありますが、中でもおすすめなのがウォーターサーバー型です。
冷水と温水の両方をいつでもすぐに用意できるので、お茶を入れるのも簡単です。温水と冷水を混ぜて温度調整もできるので、様々な種類のお茶に適した温度のお湯を簡単に用意できますよ。
近年よく耳にするPFAS(ピーファス)は、健康への影響が懸念されている有機フッ素化合物の総称です。
日本ではPFASについて、令和2年4月1日に「水質管理目標設定項目」のひとつとして位置づけ、水道水中のPFOS・PFOAの量の和が50mg/L以下になるよう定めています。PFOS・PFOAは、いずれも代表的なPFASの一種です。※5
PFASの詳しい内容についてはこちらをご覧ください。
Loccaの浄水型ウォーターサーバーは、水道水特有のカルキ臭はもちろん、このPFASも取り除くことができます。おいしく安全なお水でお茶を楽しみたい方は、ぜひLoccaをご活用ください。