生まれて間もない赤ちゃんは、母乳やミルクを飲んで大きくなります。赤ちゃんのミルクを作るとき、「水道水を使っても問題ないの?」「どんなお水が適しているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ミルク作りに水道水が使えるのかどうかを解説しつつ、ミルクの作り方やおすすめのお水について解説します。赤ちゃんを迎えるための準備をするときやミルク作りで悩んだときに参考にしてください。
目次
日常的に手に入りやすいお水といえば、蛇口をひねるだけで出てくる水道水です。まずは水道水で赤ちゃんのミルクを作って大丈夫なのかを解説します。
日本の水道水は安全性が高く、蛇口から出てきたそのままの状態で飲んでもまったく問題ありません。全国の水道普及率は98.2%と高く、なかでも東京都や大阪府といった都市部では100%となっています。日本では、誰もが安全なお水を使える環境が整っているといえるでしょう。※1
さらに水質にも優れ、おいしく飲めるための工夫もされています。例えば東京都では、水道水の安全性とおいしさを追求し、長期にわたって品質を維持していくために「TOKYO高度品質プログラム(東京都版水安全計画)」を策定し、厳しい水質管理をおこなっています。様々な取り組みにより、東京都の水道水はほとんどの人がカルキ臭を感じないレベルにまでおいしくなりました。※2※3
とはいえ、お水の味の感じ方は個人によって異なるため、水道水を飲用水として常飲するのに抵抗がある方もいます。
各メーカーから発売されている粉ミルクやミルクキューブは、「水道水」を使って溶かすことで母乳の状態に近くなることを前提に生産されています。手に入りやすい水道水を使えば問題なく赤ちゃんに飲ませられるという点は、大きなメリットだといえるでしょう。
もちろん実際に使うのは、蛇口から出てきたそのままの水道水ではなく、水道水を沸かし、少し冷ましたお湯です。水道水を使ったミルク作りの流れは、次章でくわしく紹介します。
生まれて間もない赤ちゃんに飲ませるミルク作りには、お水が欠かせません。ここでは、粉ミルクやミルクキューブを使ったミルクの作り方を紹介します。
ミルク作りをする際はまず、水道水をヤカンや鍋等に入れて沸騰させましょう。沸騰させることで、残留塩素やトリハロメタン等の不純物をある程度取り除くことができ、カルキ臭や塩素臭等も気にならなくなります。
水道水に含まれる塩素は、お水を安全に飲むために浄水場で投入されているものです。人体には影響ありませんが、中にはにおいが気になるという方もいます。
水道水はそのまま飲んでも問題ありませんが、消化器官が未熟な赤ちゃんには、一度煮彿させたお湯を使いましょう。
粉ミルクやミルクキューブを溶かす際は、70℃以上のお湯を使います。これは、粉ミルクが無菌ではないからです。粉末状のミルクには、腸炎や髄膜炎等の原因となるサカザキ菌や、下痢・発熱等を引き起こすサルモネラ菌が入っていることがあります。また、開封後の粉ミルクや計量スプーン等に細菌が付着している可能性もゼロではありません。※4
これらの赤ちゃんにとって有害な病原菌は、70℃以上のお湯を使って粉ミルクを溶かすことで殺菌できます。
70℃以上のお湯で作ったミルクを溶かしたら、人肌(36〜37℃ほど)の温度に冷ましてから与えます。このときの注意点は、ミルクに直接水道水を混ぜないことです。ミルクの入った哺乳瓶ごとお水につけたり、流水にさらしたりして冷ましましょう。
そのうえで赤ちゃんに与える前に一度自分の腕や手首等に数滴垂らし、人肌の温度になっているかどうかを確認します。また、安全上の観点から、調乳してから2 時間経ったミルクは破棄してください。
赤ちゃんのミルクは、水道水以外のお水で作ることもできます。ここでは、赤ちゃんのミルク作りにおすすめのお水を4種類紹介します。どんなお水が使えるのかをチェックしておきましょう。
すでに紹介したとおり、各メーカーの粉ミルクやミルクキューブは水道水で作ることを前提に生産されています。
水道水は、蛇口をひねるとすぐに使えるうえ、コストが安い点が大きなメリットだといえるでしょう。なおかつ法令で水質基準が定められているため、全国どこにいても安全なお水が手に入ります。※5
また、作ったミルクを冷ます際のお水にも、安価な水道水がぴったりです。
ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムのミネラル成分の含有量によって「硬水」と「軟水」に分類されています。
赤ちゃんのミルク作りには、ミネラル成分が少ない「軟水」を使いましょう。消化器官や腎臓の機能が未発達の赤ちゃんには、お水に含まれているミネラル成分が負担となってしまう可能性があるからです。
ミルク作りに、市販のペットボトルや宅配型ウォーターサーバーのミネラルウォーターを使う場合は、「軟水」を選びましょう。
ピュアウォーターとは、RO膜という特殊なフィルターを使って、お水からミネラル成分や不純物等を取り除いたお水のことです。「純水」や「RO水」と呼ばれることもあります。ベビー用品を取り扱うメーカーから販売されていることが多く、赤ちゃん用品を扱うショップやドラッグストア等で購入可能です。
また、宅配型ウォーターサーバーにもピュアウォーターを取り扱っているメーカーがあります。赤ちゃんだけでなく、大人の飲用や調理用等にもピュアウォーターを使いたいときは、宅配型ウォーターサーバーを検討するとよいでしょう。
浄水とは、カートリッジが内蔵されている浄水器を使って、水道水から様々な不純物を取り除いたお水のことです。水道水から残留塩素等を除去する機能を持った浄水器には、主に以下のような種類があります。
浄水器は種類や機種によって設置のしやすさや価格、除去できる物質等が異なるため、毎日使うお水の量やコスト等からライフスタイルに合ったものを選びましょう。
水道水はそのまま飲用可能ではあるものの、赤ちゃんのミルク作りには不純物が取り除かれた浄水がおすすめです。
赤ちゃんのミルク作りのために、家庭で手軽に浄水を用意したいときにおすすめなのが、Loccaの浄水型ウォーターサーバー「Slim-R(スリムアール)」です。
浄水型ウォーターサーバーとは、ウォーターサーバーの利便性と浄水器の機能を兼ね備えた家電です。Loccaの浄水型ウォーターサーバー「Slim-R」は水道水をタンクに注ぐタイプで、時間や手間のかかる設置工事は必要ありません。利用料金は月額定額制で、水道水を使うためコスパがよく、赤ちゃんのミルクだけでなく飲用や調理にも使えます。
「Slim-R」のカートリッジは、残留塩素やトリハロメタン、カビ臭といった28種類の不純物を除去可能で、赤ちゃんのミルク作りにおすすめです。日本の水道水は、安全性を保つために、蛇口から出てきた時点で0.1mg/L以上の残留塩素濃度を保つことが定められています。※6
残留塩素は人体に影響を与えるものではないものの、塩素のにおいが気になるという理由で直接飲むのを避ける人も少なくありません。Loccaの浄水型ウォーターサーバー「Slim-R」なら残留塩素を取り除け、安全なお水でミルク作りに必要な70℃以上のお湯をサッと用意できます。
Loccaの浄水型ウォーターサーバー「Slim-R」なら、タンクに水道水を注いでおくだけで、約85℃の温水と約6℃の冷水をすぐに用意できます。
ミルク作りはもちろんのこと、お茶やコーヒーを入れたり、離乳食作りに活用したりと、家事の時短にも役立ちます。Loccaの浄水型ウォーターサーバーを導入して、毎日の暮らしに便利さをプラスしましょう。