鼻の奥をきれいに洗浄できる「鼻うがい」。風邪や花粉症を予防するために、普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。鼻うがい用の洗浄液は市販されていますが、自宅で作った食塩水でも鼻うがいは可能です。
この記事では、鼻うがいに使える食塩水の作り方や鼻うがいの手順、コツや注意点を紹介するので、鼻うがいにチャレンジしてみたい方はぜひチェックしてみてください。
目次
鼻うがいという言葉は聞いたことがあるものの、「やったことがない」「やり方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
はじめに、鼻うがいの概要と効果について紹介します。
鼻うがいとは、片方の鼻から洗浄液を入れて、もう片方の鼻や口から排出させることで鼻腔を洗浄することです。鼻洗浄ともいい、鼻の奥に付着したハウスダストや花粉等を洗い流します。
近年ではCMで見かけるようになったことから、帰宅したときに、手洗いうがいと一緒に鼻うがいをする人も増えてきました。鼻の奥まで洗い流せるので、「鼻をかむだけではいまいちスッキリしない」といった場合にもおすすめの洗浄方法です。
鼻うがいをしたことがないと、洗浄液の注入や排出がうまくできるか不安に感じる人も多いでしょう。最近は鼻うがい専用の洗浄液が販売されていて、注入しやすいように容器の形状が工夫されているので、初めてでも簡単に洗浄できます。
鼻うがいの効果は、鼻の粘膜に付着した花粉や雑菌、ハウスダストといった汚れを洗い流すことです。※1
普段の手洗いうがいと同じタイミングで鼻うがいをおこなうと、風邪や花粉症等の対策・予防の効果が期待できます。※2
そのほか、副鼻腔炎や後鼻漏といった「鼻がすっきりしない」といった症状を緩和させる効果もあります。※3 鼻詰まりや「鼻の奥の方に鼻水が残っている気がする」等の不快な症状は、鼻の奥まで洗い流せる鼻うがいで一気に洗い流すのがおすすめです。
「鼻にお水を入れると痛いのでは?」と心配な方もいるかと思いますが、体液に近い成分の洗浄液を使えば実は痛くありません。使う洗浄液に気をつければ、痛みを感じることなく鼻をスッキリさせることができます。
鼻うがいを自宅でおこなうには、まず洗浄液を準備する必要があります。鼻の奥が痛くなるのを防ぐために、体液に近い成分の洗浄液を用意しましょう。
以下で、洗浄液や洗浄用の容器等、鼻うがいに必要な準備について紹介します。
はじめに、鼻うがい用の洗浄液を準備しましょう。鼻洗浄液を準備する方法には、大きく分けて以下の4つがあります。
直近で耳鼻科を受診する予定がある場合は医師に相談のうえ、病院で洗浄液を購入するのが安心でしょう。耳鼻科を受診する予定がない方は、市販の鼻洗浄液や生理食塩水を購入したり、自分で食塩水を作ったりするのが手軽です。
鼻うがい用の食塩水を作る場合は、生理食塩水と同じ濃度になるようにしましょう。生理食塩水の濃度は0.9%なので、お水の量に対して0.9%の食塩を混ぜると鼻うがい用の食塩水になります。※1
鼻うがい用の食塩水を自作する場合は、上記の方法を試してみてください。
洗浄液を自作した場合等、鼻うがい用の容器がないときは別途購入しなければなりません。鼻うがいはもともとインド由来の方法で、鼻うがい用の容器をネティポットといいます。※4
ネティポットが見つからなかったり使いにくかったりする場合は、市販の鼻うがい用洗浄液の容器に似たチューブポットを使う方法もあります。チューブポットなら100円ショップ等で見つかりやすいでしょう。
ただし、鼻うがいが初めて使うという方はネティポットやチューブポットではうまく洗浄できないかもしれません。鼻うがいに慣れるまでは、市販の洗浄液を使ったり病院で洗浄液を購入したりするのがおすすめです。
鼻うがいは、以下の手順でおこないます。
1. 洗浄液を優しく鼻に流し込む
2. 反対側の鼻や口から洗浄液を出す
3. 残った洗浄液を鼻や口から出し、軽く鼻をかむ
洗浄器具・ポットを押す圧力で洗浄液は自然と鼻に入ります。まずは優しくポットを押して、洗浄液を鼻へ流し込みましょう。
流し込んだ洗浄液は、鼻からではなく口からを出すほうが、より奥まで洗い流せます。ただ、鼻うがいに慣れていないと口から出すのは難しい可能性があるので、最初は無理せず鼻から出してください。反対側の鼻から出すのも難しければ、洗浄液を流し込んだ方の鼻から出しても問題ありません。
洗浄液を全部出したら、軽く鼻をかんでください。
ここでは、鼻うがいをおこなうときのコツと注意点を紹介します。鼻うがいが初めての方は、ぜひチェックしてみてください。
鼻うがいをうまくおこなうコツは、次の3つです。
洗浄液を鼻に流し込むとき、「あー」と声を出しながらおこなうのがおすすめです。声を出すことで、洗浄液が気管や耳に入るのを防ぎます。洗浄液が気管に入るとむせてしまってうまく洗浄できず、耳に入ると痛めてしまう原因となるため、注意してください。※5
洗浄液は人肌程度まで温めましょう。※1 手で触ってぬるく感じる程度の温度がベストです。洗浄液が冷たすぎると痛みを感じることがあり、熱すぎると火傷をしてしまう可能性があります。
洗浄液を流し込むときは、強すぎず弱すぎない力加減でおこないましょう。
鼻うがいをするときは、以下の3点に注意してください。
上を向いたまま洗浄液を流し込むと、洗浄液が耳に入ってしまうおそれがあります。洗浄液が耳に入ってしまうと耳を痛めてしまう可能性があるため、鼻うがいは少し下を向くか正面を向いておこなうようにしてください。
鼻うがいをしすぎると鼻の粘膜を傷つけるおそれがあるため、1日2〜3回までの洗浄が目安です。市販の洗浄液を使う場合は、説明書の注意書きに従ってください。
自宅で作った食塩水を保管しておくと雑菌等が繁殖してしまうので、1回で使い切りましょう。
鼻うがいは水道水ではなく、食塩水や専用の洗浄液を使うようにしましょう。ここでは、水道水が鼻うがいに不向きな理由を解説します。
子どもの頃、プールやお風呂で鼻にお水が入って痛い思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。水道水が鼻に入ったときに痛みを感じるのは、水道水と体液の浸透圧が異なるためです。
生理食塩水や鼻うがい専用の洗浄液は、浸透圧が体液とほぼ同じなので鼻に入れても痛みは感じません。自分で洗浄液を用意するときは、体液に近い濃度になるように調整した食塩水を用意しましょう。
水道水は、安全性を保つために塩素消毒がされています。これは法令で定められているため、どのご家庭の水道水にも残留塩素が含まれます。※6
水道水には残留塩素のほかにも不純物が含まれているため、飲むことに問題はないものの、敏感な鼻の奥の粘膜に触れるお水としては適しません。鼻うがい用の洗浄液は、なるべく水道水ではなく市販の生理食塩水や浄水器を通したお水で作った食塩水を使いましょう。
鼻うがいは鼻の奥まで洗い流せるため、風邪を予防したいときや鼻がすっきりしないときにぜひ試してみてください。市販の洗浄液のほか、自宅で作った食塩水も鼻うがいに使えます。
水道水には残留塩素や不純物が含まれるため、鼻うがい用の洗浄液を自作するなら不純物を取り除いた浄水を使うのがおすすめです。
浄水型ウォーターサーバーブランド「Locca」なら、いつでもきれいにろ過されたお水が使うことができます。冷水と温水を混ぜれば、人肌程度の温度の食塩水を用意するのも簡単です。
もちろんお茶をいれたり料理に使ったりもできるので、ぜひLoccaを活用してみてください。