RO水とは?天然水との違いやメリット・デメリットを解説

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ウォーターサーバーを探している時、「RO水」という言葉を目にした方もいるのではないでしょうか。どのようなお水なのか、天然水とはどのように違うのか等、疑問に思っている方も多いかもしれません。

そこで今回は、RO水と天然水、それぞれの特徴や違いを解説します。

それぞれのメリットとデメリットも紹介していますので、ウォーターサーバーを検討する際の参考にしてください。

RO水ってどんなお水?

RO水は特殊な膜を通して作られたお水で、天然水とは異なります。ここでは具体的にどのようなお水なのか、天然水とともに解説します。

RO水とは?

RO水とは、逆浸透膜(Reverse Osmosis membrane/RO膜)でろ過して作られたお水のことです。逆浸透膜(RO膜)はもともと、海水を淡水に変える目的で開発されました。

RO膜には微細な穴がたくさん空いています。

水分子はこの穴を通れますが、他の分子やイオンは通れませんので、RO膜によるろ過によって、ほぼ全ての不純物が除去可能になります。

ろ過したお水はピュアウォーターや純水と呼ばれ、ペットボトルの飲料水やウォーターサーバーのお水としても提供されています。RO水は不純物が極めて少ないため、飲料用だけでなく、食品加工や工業、医療等の様々な分野に使われている点も特徴です。※1 

天然水とは?

天然水とは、特定の水源から取水された地下水で、ろ過、沈殿、加熱殺菌等の物理的・化学的処理をおこなっていないお水のことです。ナチュラルウォーターやナチュラルミネラルウォーターという名称で、農林水産省によって定められています。

特にナチュラルミネラルウォーターの採水地は、ミネラルが含まれた水質の良い地域が厳選されています。採水されるお水は、地表から地中へと浸透し、地下で流れる間に何十年もかけてろ過される地下水です。

つまりナチュラルミネラルウォーターは、自然のミネラルを含む綺麗なお水といえます。※2 

RO水と天然水との違い

RO水と天然水の定義を解説しましたが、それぞれ、具体的な違いはどこにあるのでしょうか。ここではRO水と天然水の違いについて解説します。

原水

RO水と天然水は原水(お水の分類)が異なります。

RO水:場所にこだわらず採水

天然水:特定の地下水

RO水は河川のお水、地下水、水道水等、採水する場所を問いません。

これはRO膜を通して処理すると、どのような採水地のお水でも、不純物が除かれた純水に近いお水となるためです。

一方で天然水の原水は、特定の水源から採った地下水と決められています。自然のミネラル等が含まれる、水質の良い地域を厳選している点が特徴です。

処理方法

RO水と天然水は、原水を採水した後の処理方法もまったく異なります。

前述の通り、RO膜を使ってろ過をするお水がRO水です。RO膜は0.001ミクロンという微細なフィルターでできており、水分子は通れますが、それ以外のミネラルを含む不純物は通過できません。

一方で、天然水はろ過や加熱殺菌以外の物理的な処理や化学的な処理をおこないません。処理の過程で天然のミネラル成分を損なわないため、おいしさまで楽しめるのが天然水の特徴です。

成分

RO水と天然水には、お水に含まれるミネラルにも違いがあります。

RO膜を通して処理をしたRO水は、有害な物質だけでなく、ミネラルもろ過されたお水です。そのためRO水には原水由来のミネラルが含まれていません。処理後、人工的にミネラルを添加してから販売しているRO水も多く流通しています。

これに対して天然水は、カルシウムやマグネシウム等の天然のミネラルが良く含まれているお水です。採水地によってミネラル成分の種類や含有量は異なります。

価格

RO水と天然水を価格面で比較すると、一般的にRO水の方が安価です。

そもそもRO水は、河川水や水道水等の簡単に手に入るお水を原水としています。原水の採水コストを抑えられるため、商品の価格も安価です。

一方で天然水は、原水の採水地や質にこだわっているという特徴があります。原水の処理施設や運搬のコストがかかるため、一般的にRO水よりも高価です。

どっちがいいの?

「RO水と天然水、結局どちらを選んだらいいのだろう?」と疑問に感じている方もいるでしょう。安全性について、どちらも優劣はありません。お水に含まれる成分を比較して、用途や好みに合うものを選びましょう。

徹底的に不純物を取り除いたお水を飲みたい方にはRO水がおすすめです。

天然のミネラルを含むお水を飲みたい方には天然水が向いています。

RO水のメリットとデメリット

RO水について、より詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。そこでここからは、他のお水と比べて、RO水にはどのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。

RO水のメリット

RO水は、普通のフィルターだと取り除けないウイルス、雑菌、化学物質、重金属等の不純物まで除去したお水です。限りなく不純物を取り除いた、純度の高いお水のため、身体が未発達の赤ちゃんも飲むことができます。

また、余計な成分が入っていないため、素材の味や香りを壊さずに料理でき、コーヒーや紅茶等も本来の味を楽しめるメリットもあります。※1

さらに、河川のお水や水道水等のどんなお水からでもRO水を作り出せるため、安価で手に入れられる点もメリットといえるでしょう。

RO水のデメリット

RO水はRO膜によってミネラルも取り除かれています。そのため、原水由来のミネラルの補給はできません。ミネラルはお水の味わいを決める要素でもあるので、これが除去されたRO水の味は「物足りない」と感じる方もいます。

ただし、各メーカーによって人工的にミネラルを添加しているRO水もあります。そのため、ミネラル補給ができるかどうか、おいしいと感じられるかどうかは製品によって異なります。

また、RO水は製造工程で、必ず不純物を含む排水が発生する点もデメリットの一つです。例えば、海水からRO水を作った場合、塩分濃度の高いお水を排水しなければなりません。この排水を海へ流すと、周辺の海の塩分濃度がどんどん高くなり、環境へ悪影響を及ぼす懸念があります。※3

天然水のメリットとデメリット

ここからは天然水のメリットとデメリットを解説します。RO水だけでなく天然水の理解も深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

天然水のメリット

天然水は、天然ミネラルが含まれている点が特徴です。そのため、ウォーターサーバーのお水を天然水にすると、日常生活の中でミネラルを手軽に摂取できます。

また、ミネラルはお水の味わいを左右する成分です。原水由来のミネラルが含まれるお水は、おいしく飲むことができます。

天然水のデメリット

天然水の大きなデメリットはコストです。天然水は、採水地やお水の質にこだわっているからこそ、遠くの採水地から原水を処理施設に運ぶのに費用や手間がかかります。その結果、RO水と比較して天然水の価格は高めです。

お好みに合わせてお水を選びましょう

RO水も天然水も、お水の安全性は同等ですので、ご自身の用途やライフスタイルに合わせて選ぶのがよいでしょう。

Loccaの浄水型ウォーターサーバーは水道水を綺麗にろ過したRO水を飲むことができます。面倒な水道工事は不要で、給水タンクに水道水を補給するだけと手軽です。

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プレミアムウォーターは天然水のウォーターサーバーもご用意しています。厳選した採水地の原水を非加熱処理で製造したお水は2023年モンドセレクションにて優秀品質最高金賞・優秀品質金賞を受賞しました。※

味の決め手となる溶存酸素の量が多いため、ミネラルを含んだおいしいお水を飲みたい方におすすめです。

※優秀品質最高金賞:北アルプス・吉野・金城・朝来

 優秀品質金賞:富士吉田・富士・岐阜北方・南阿蘇

RO水と天然水、どちらも手軽に冷水や温水を活用できます。

ウォーターサーバーの導入を考えている方は、ぜひご検討ください。

■参考文献

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