水道水を使うとき、「プールのお水のようなツンとくる臭いがする…」「カビ臭い」等、何らかの臭いが気になることがあります。
日本の水道水は安全性が高いと分かっていても、臭いがする原因は気になるものです。
特にいつもと違う臭いを感じるときは「飲んでも大丈夫なの?」「なぜ臭いがするの?」と心配になる人も多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ水道水から臭いがするのかを解説し、臭いが気になるときの対策を紹介します。
目次
水道水の臭いとひと言でいっても、カルキの臭いがする、カビ臭い等のように種類があります。臭いが違えば原因も違うため、対策もそれぞれ異なります。水道水が臭う原因について知っておきましょう。
カルキ臭や塩素臭の原因は、水道水に含まれている塩素です。
水道水は塩素によって消毒することが義務づけられており、蛇口から出てくる時点で遊離残留塩素濃度を0.1mg/ℓ以上に保つように定められています。水道水のカルキ臭や塩素臭は、お水がきちんと消毒されている証拠だといえるでしょう。※1
水道水の遊離残留塩素濃度は常に一定ではなく、水温等によって変動します。また、それぞれの体調によって嗅覚の感じ方も異なるため、タイミングによっては「いつもより塩素の臭いがきつい?」と思うこともあるかもしれません。
また、塩素ではない「薬品臭」は、給水管の工事で使用したオイルやグリス等が原因となっている可能性があります。基本的に、カルキ臭・塩素臭・薬品臭はいずれも人体に影響はありません。
水道水の水源となる場所は、河川や湖、貯水池等です。水源で藍藻類や放線菌等が繁殖すると、それがカビ臭の原因となることがあります。ほかにも、雨で水底の泥が水中に巻き上げられることが、カビ臭の原因のひとつになる場合もあります。※1
昭和の時代では、水道水のカビ臭さがクローズアップされることが珍しくありませんでしたが、現在は対策が進み、カビ臭を感じることは少なくなっています。※2
鉄臭さや金属臭は、給水管の中に長時間とどまっていた水道水から感じやすい臭いです。敷地内にある給水管(宅内配管)のサビがお水に溶けると、鉄臭さの原因となります。
朝一番や数日家をあけていた後等に鉄の臭いが気になるときは、鉄臭さを感じなくなるまでしばらく水道水を出しっぱなしにすると良いです。※3
水道水からどぶや下水のような不快な臭いがする場合は、衛生面で何らかの問題が発生している可能性があります。水道水を使うのをやめ、すみやかに各自治体の水道局に連絡してください。
マンション等の集合住宅でどぶ臭さが気になる場合は、排水トラップに何らかの異常が起きていたり、貯水槽の状態が原因となっていたりすることがあります。いずれの場合もマンションの管理会社に連絡し、適切な対策を取りましょう。
水道水の臭いには、塩素臭のように人体に影響がないものもあれば、どぶ臭のように衛生的な問題があるものもあります。
しかし、人体に影響はない臭いでも、飲んだり料理をしたりする際には気になるものです。ここでは水道水が臭うときの対策方法について解説します。
一方、非即時型食物アレルギーは、数時間以上、時には数日たってから症状が現れるものです。どちらのタイプになるのかは人によって異なりますが、即時型食物アレルギーのほうが数多く報告されています。※2
カルキ臭や塩素臭は、水道水に含まれている塩素を取り除くことで軽減できます。水道水から塩素を除去する方法はいくつかあります。
・沸騰させる
・日光に当てる
・レモンの果汁を加える
・緑茶にする
・活性炭を通す ※4
家庭ですぐにできるのが水道水を沸騰させる方法です。水道水を入れたやかんや鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にして10~15分程度熱し、その後冷ましましょう。また、金魚やメダカ等の水槽に使うお水を用意するときのように、くんだ水道水を半日から1日程度放置して日光に当てることでも除去できます。
さらに、水道水にレモン果汁を加えるとビタミンCによって塩素が分解されます。緑茶の場合、カテキンの還元作用によって塩素臭の軽減が可能です。
このほか、活性炭に通すと臭いの原因となる物質を吸着するため、臭いが気にならなくなります。それぞれの家庭に合った方法を試してみましょう。
カルキ臭や塩素臭ではなく、どぶ臭や明らかにおかしな臭いがする場合は、水道水の使用をいったん中止してください。
そのうえで各自治体の水道局もしくはマンション・アパートの管理組合等に連絡し、臭いの原因を突き止めてもらう必要があります。
水道水に含まれる塩素は比較的簡単に除去できますが、そのつど沸騰させたり日光に当てたりするのは時間や手間がかかります。日常的に水道水の臭いを取り除いておいしく飲むには、浄水器や浄水型ウォーターサーバーの設置がおすすめです。
浄水器には以下のように様々なタイプがあり、コストや特徴が異なります。
・蛇口直結型:蛇口の外側に取り付けるタイプ
・蛇口一体型:蛇口の内部に浄水器が内蔵されているタイプ
・据え置き型:シンク等に設置し水道と接続させるタイプ
・ポット型:ポットの中にフィルターがセットされているタイプ
・ビルトイン型:シンクの下に組み込むタイプ
また、水道水を浄水するタイプの浄水型のウォーターサーバーは、主に次の2タイプがあります。
・水道直結タイプ
・自分で水道水を入れるタイプ
浄水型ウォーターサーバーを使うと、浄水機能により塩素臭やカルキ臭が気にならなくなります。さらに冷水だけでなく温水もすぐに使えるため、家事の時短等にもとても便利です。
水道水の気になる臭いを除去して使いたい、安定したお水を飲みたいときは、浄水型ウォーターサーバーがおすすめです。浄水型ウォーターサーバーの特徴を解説します。
浄水型ウォーターサーバーは、リーズナブルな水道水を浄水して使用する仕組みなので、ウォーターサーバーのレンタル料のみで使えて、お水を購入する必要がないため、コスパ抜群です。費用面や便利さといった点から近年注目を集めています。
浄水型ウォーターサーバーは、浄水器の「水道水を使うのでコストが安い」というメリットと、ウォーターサーバーの「冷水や温水がいつでも使える」というメリットの両方を兼ね備えた家電です。
機能は機種によって異なりますが、多くの機種では冷水と温水の両方がすぐに用意できます。何よりも高性能な浄水機能を備えているため、気になる塩素臭やカルキ臭を取り除いて使いたい方にぴったりです。
さらに一般的な宅配型ウォーターサーバーのように、お水がなくなるたびにお水ボトルをセットする必要がなく、お水ボトルを保管するためのスペースも不要です。加えてデザインもおしゃれで、多彩なスタイルのインテリアになじみます。
浄水器とウォーターサーバーのいいとこ取りをした浄水型ウォーターサーバーで、毎日の暮らしに豊かさをプラスしましょう。
浄水型ウォーターサーバーは宅配型ウォーターサーバーに比べるとまだ数が少なく、選択肢は限られます。その中でもおすすめしたいのが、高性能なカートリッジで塩素やカビ臭等を除去できるLoccaの「Slim-R」です。
月額2,680円(税込)の定額制で、料金にはウォーターサーバー本体のレンタル代、6か月に1回の交換用浄水カートリッジ代及び定期配送代が含まれています。
水道水を注いで使うタイプなので、面倒な初期工事も必要ありません。約6℃の冷水と約85℃の温水がいつでもサッと用意でき、家事の時短にも役立ちます。
サイズは床に直接設置するL型と、ラック等に乗せられるS型の2タイプです。カラーはそれぞれブラックとホワイトがあり、好みやインテリアに合わせて選べます。
水道水の臭いの多くは人体に影響がないものの、臭いの感じ方には個人差があります。水道水の臭いが気になるときは、高性能な浄水機能を備えた浄水型ウォーターサーバーの導入がおすすめです。