氷が臭い!?原因と『臭いのないおいしい氷』を作る方法を紹介

  • ツイートする
  • LINEで送る

ひんやり冷たい氷は、飲み物に入れたり、食材を冷やしたりと、様々なシーンで役に立つものです。特に気温の高い夏場には消費量が増え、毎日のように氷を作っている家庭も多いのではないでしょうか。

市販されている家庭用冷蔵庫には自動製氷機能が付いた機種も多く、氷を作ること自体は難しくありませんが、「できあがった氷がなんだか臭う」と気になることがあります。今回は、氷になぜ臭いが付くのかを解説しつつ、おいしい氷の作り方を紹介します。

氷の臭いの原因は?

「氷はお水を凍らせるだけなのに、なぜ臭いが付くのかな」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。おいしい氷を作るために、まずは氷が臭う理由を知っておきましょう。

冷蔵庫内の臭いが氷に移る

そもそもお水や氷には臭いが移りやすいため、お水を凍らせている間に冷蔵庫内や冷凍庫内の臭いが付くことがあります。ここでは、どのようなものが氷の臭いの原因となるのかを解説します。

冷蔵庫の食べ物が原因

氷の臭いの大きな原因となるのが、冷蔵庫や冷凍庫に保管されている食べ物です。冷蔵庫や冷凍庫には一般的に、生鮮食品をはじめ加工食品や調味料等、様々なものが保管されています。
フタ付きのケースやジッパー付きポリ袋を使っていたとしても、そのすべてが完全に密封できるわけではありません。食材や食品の臭いが庫内に漏れ出すと、それがお水や氷に移ってしまいます。

冷蔵庫でもカビが発生!?

食べ物のほかに臭いの原因となるのがカビです。カビは温度が5~35℃の環境で発生するため、庫内が5℃前後の冷蔵庫でも生えてくることがあります。なおかつ冷蔵庫には、カビが発生するのに必要な「水分」や「栄養源」等が豊富に存在しています。※1

冷蔵庫内にある自動製氷機にカビが生えてしまうと、氷もカビ臭くなってしまうため、注意が必要です。

自動製氷機のお手入れ不足

自動製氷機で作った氷が臭う場合は、自動製氷機のお手入れが行き届いていないことが臭いの原因となっている可能性があります。

自動製氷機を構成するパーツのうち、冷蔵庫内で常に空気にさらされている給水タンクや、お水が触れる浄水フィルターは汚れが付きやすく、こまめなお手入れが必須です。汚れを放置するとそこからカビが生えてくることもあるため、衛生的な観点からもよくありません。

お水によるもの

冷蔵庫内や冷凍庫内の臭いのほかに、氷を作るためのお水そのものが原因となっているケースもあります。お水の何が臭いの原因となるのかを知っておきましょう。

お水には不純物が含まれる

氷の原料となるお水には、様々な不純物が含まれています。お水に含まれる不純物とは、カルシウムやナトリウム、マグネシウムといったミネラル成分や、消毒のために投入されている塩素です。これらの不純物はお水の風味に影響を与えるため、氷にしたときにも臭いの原因となることがあります。

特に塩素の臭いが気になる場合は、氷の保存期間に注意しておきましょう。氷を長時間ストックすると塩素が凝縮され、より強く臭いを感じることがあるためです。とはいえ、風味の感じ方には個人差があり、全ての人が不純物の臭いを感じるわけではありません。

カルキ臭が気になる

「カルキ臭」とは、消毒のために投入されている塩素と、水道水を作るための原水に含まれるアンモニア態窒素等が反応して発生するクロラミンという物質の臭いのことです。※2

特にクロラミンの一種であるトリクロラミンの臭いは、ほんのわずかでも不快に感じられます。カルキ臭のする氷は、健康に害があるわけではないものの、風味は良くないと言わざるを得ません。

お水の衛生管理が不十分

お水の衛生管理が行き届いておらず、お水や氷に微生物が付着してしまうと、臭いの原因となります。
常温の環境で長時間にわたって放置したお水や、素手で触れたお水を使って氷を作ることはやめましょう。さらにお水そのものだけでなく、お水を扱うためのヤカンや容器等を常に清潔にしておくことも大切です。※3

氷の臭いをなくす方法は?

氷は日常的に使うものだからこそ、できるだけ臭いが気にならない氷を作りたいものです。ここでは、自宅で作る氷の臭いを抑えるための方法を紹介します。

①冷蔵庫や自動製氷機をお手入れする

まずは氷を作る冷蔵庫や冷凍庫のお手入れをし、環境を整えましょう。庫内にこぼれている食材や汚れを拭き取り、キムチやニンニク等の臭いの強い食品は密閉できる容器に移し替えます。不快な臭いが定着しないよう、庫内に脱臭剤を設置するのもおすすめです。

加えて、自動製氷機の給水タンクや浄水フィルターも取り外して掃除をしましょう。お手入れ方法は、取扱説明書やメーカーの公式Webサイトで確認してください。

専用クリーナーを使う

ホームセンターやネットショップ等では、自動製氷機の専用クリーナーが販売されています。洗浄剤を溶かしたお水を使って氷を作るだけで、手間をかけずに給水タンクやパイプの中をきれいにできます。
氷の臭いが気になるときや、見えない部分の汚れを落としたいときに使ってみると良いでしょう。

クエン酸でのお手入れ

自動製氷機は、専用クリーナーのほかにクエン酸を使ってきれいにすることもできます。お手入れの手順は次の通りです。

1. お水300mLに大さじ1のクエン酸と食紅0.05g(専用スプーン1/2杯)を溶かす
2. 1.で作ったお水を給水タンクに入れ、製氷を始める
3. 赤く色の付いた氷ができたら捨てる
4. 給水タンクに残った赤いお水を捨ててよく洗い、水道水を入れて製氷する
5. 透明な氷ができれば完了

クエン酸と同時に食紅を入れるのは、クエン酸を溶かしたお手入れ用のお水と普通のお水の区別を付けるためです。不要であれば、入れなくても構いません。

②自動製氷機では水道水を使う

冷蔵庫に付属している自動製氷機を使って氷を作るときは、水道水を使いましょう。塩素で消毒されていないミネラルウォーターや井戸水等を使うと、病原菌やカビが繁殖しやすくなります。

また、自動製氷機では、紅茶やコーヒー、緑茶、ジュースといった味の付いたものも使えません。飲み物の成分がカビの栄養源となってしまうだけでなく、故障の原因にもなります。必ず水道水を使い、定期的に手入れをして清潔さをキープしてください。

③製氷皿を使って氷を作る

自動製氷機をクリーニングしても臭いが気になるときや、お手入れにまで手が回らないときは、製氷皿を使って作ってみましょう。製氷皿は構造がシンプルなうえに氷を作るたびに洗えるため、お手入れに手間がかかりません。また、お茶やコーヒーで氷を作りたいときにも便利です。

ホームセンターや100均ショップでは、変わった形の氷を作れるものや、氷を取り出しやすいもの等、様々なタイプの製氷皿が販売されています。

④小型の製氷機を購入して氷を作る

冷蔵庫や冷凍庫を掃除しても臭いが取れないときや、常に臭いの強い食品をストックしている家庭では、家庭用の小型製氷機を導入するのも良い方法です。

小型製氷機には数分~十数分程度で氷を作れる機種もあり、すぐに氷を用意したいときにも役立ちます。小型とはいえ、家族が使う分程度の量であればすぐに作れるので、氷の消費量が多い家庭にもおすすめです。

おすすめは製氷皿で氷を作ること!

臭いのない氷を作るには、冷蔵庫や冷凍庫、自動製氷機のこまめなお手入れが欠かせません。加えて、自動製氷機で氷を作るときは水道水を使う必要があり、塩素臭やカルキ臭が気になります。

水道水ではなく、浄水やミネラルウォーター等のおいしいお水で氷を作りたい人におすすめなのが、製氷皿で氷を作ることです。注意点としては浄水やミネラルウォーターで作った氷は、安全のために早めに使い切りましょう。

氷を作るのに役立つおいしいお水を用意するには、浄水型ウォーターサーバーLoccaの「litta(リッタ)」がおすすめです。
Loccaの浄水型ウォーターサーバーは、水道水から残留塩素やカビ臭等を取り除く機能があるため、不純物が取り除かれ、臭いのしない氷を作ることができます。

また、製氷皿の種類を選べば、丸い氷やスティック状の氷等、用途や好みに合わせた様々な形の氷を作ることができるのも魅力です。見た目にもおしゃれな氷は、いつものドリンクをワンランクアップさせてくれます。

「litta(リッタ)」を活用して、こだわりのおいしい氷作りを始めてみませんか?

「litta(リッタ)」の詳細はこちら

参考文献

コラム一覧に戻る