寝起きに脱水症になる?寝る前には必ず水分補給を

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寝起きの体調不良には様々な原因が考えられ、脱水症はそのひとつです。寝る前の水分補給が足りていないと、体調不良や睡眠の質の低下といった多くのデメリットを引き起こすため、注意しましょう。

今回は、就寝前や起床後の水分補給の重要性について解説します。寝起きに体調の悪さを感じている方は、ぜひチェックしてみてください。

寝起きに体調が悪いのはなぜ?

「いつも朝起きると身体がだるい」や「体調が悪い」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。それらは、寝ている間の水分不足が原因かもしれません。

はじめに、水分不足による身体の脱水が原因で起こる体調不良について、詳しく見ていきましょう。

水分不足による脱水症

寝起きに感じるめまいや立ちくらみ、貧血や吐き気といった体調の悪さは、水分不足による脱水症が原因となっているケースがあります。このような体調不良から「なんとなく気分がすぐれない」といった軽い不調まで、身体の脱水は様々な症状の原因になります。

もちろん、脱水症以外にも寝起きに不調をきたす疾患はあるため、身体に異変を感じたらすぐに医師に相談してください。しかし、特に疾患を持っていないのに寝起きの体調が悪い人は、水分不足が原因として考えられます。

脱水症の主な症状

脱水症の主な症状には、次のようなものがあります。

●口が渇く
●身体がだるい
●立ちくらみ
●皮膚や唇、舌が乾燥する
●微熱
●食欲の低下
●脱力感
●血圧の低下
●脈が速くなる 等 ※1

朝起きたときに上記のような症状がある場合、寝ている間に脱水症になっている可能性があるので注意してください。

夏は熱中症にも注意

脱水症は身体に水分が足りていない状態で、季節に関わらず起こる可能性があります。ただし、夜も暑い夏場は脱水症だけでなく熱中症にも注意が必要です。

暑い季節はいつも以上に水分と塩分を補給し、熱中症を防ぎましょう。エアコンを朝までつけておく等の対策も必要です。昨今は特に暑さが厳しく、夜中や明け方まで暑さが続く日も珍しくありません。夏場の水分不足は命に関わるため、十分に注意してください。

冬の乾燥に要注意!

冬にも脱水症のリスクがあります。空気の乾燥や暖房の使用により、冬でも体内の水分は失われやすいです。特に高齢の方は、のどの渇きを感じにくくなっている場合があり、注意が必要です。

水分補給として白湯等の温かい飲み物もおすすめです。また、加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干したりして、室内の湿度を適切に保つことも大切です。
栄養バランスの良い食事を摂り、汁物や果物等も積極的に取り入れましょう。

めまいや倦怠感等、脱水症の初期症状を見逃さないように、体調の変化にも気を配りましょう。冬でも油断せず、脱水症予防を心掛けて、健康な毎日を送りましょう。

寝る前にお水を飲む習慣を

前提として、十分に睡眠時間が確保できている場合、寝起きの体調不良を防ぐために、寝る前にお水を飲む習慣は効果的です。あまり実感はないかもしれませんが、寝ている間にも身体から水分が失われているので、寝る前の水分補給はとても大切です。

ここでは、寝る前にお水を飲むことで期待できる効果について解説します。

脱水症・熱中症を防ぐ

寝る前にコップ1杯のお水を飲むと、脱水症や熱中症を防ぐことにつながります。「寝る前にお水を飲むとトイレに行きたくなる」「寝る前はのどが渇いていない」という方も多いかもしれません。しかし、脱水症や熱中症は命に関わるケースもあるため、対策は必須です。

「たかがお水を飲むこと」と軽く考えずに、健康面を意識して水分補給をしっかりおこないましょう。寝ている間にトイレに行きたくなるという方は、お水の飲み方を工夫してみてください。寝る直前にまとめて一気に飲むのではなく、少量ずつ分けて飲むようにして、寝る直前にトイレに行っておくと、朝までぐっすり寝やすくなるでしょう。

また、寝る前にあまりお水を飲めないなら、枕元にお水を用意しておけば、夜中に目が覚めたときにすぐに飲むことができます。

寝ている間はたくさん汗をかく

寝ている間に身体から水分が失われる主な原因は、汗です。
「寝ている間は汗をかかない」と思っている方もいるかもしれませんが、季節問わず就寝中は体温調節のためにたくさん汗をかいています。

寝ている間にかく汗はパジャマや寝具に吸収されるため、汗をかいていることに気づきにくいのが特徴です。しかし、就寝中は冬でもコップ1杯程度の汗をかいているため、寝る前にお水を飲んでおくことはとても大切です。

質の良い睡眠のために

寝る前にお水を飲むことは、質の良い睡眠のためにもとても大切です。水分不足の状態で寝ると、のどが渇いて目が覚めやすくなる可能性もあるので注意してください。
また、寝苦しい夜は我慢せずにエアコンを活用しましょう。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、比較的眠りが浅いレム睡眠時は体温調節機能が鈍くなります。暑い部屋で寝ると部屋の温度に応じて体温が上がりやすくなり、目が覚めてしまうのです。※2

ですが、暑い環境で深く眠り込んでしまうと危険なので、生物学的には正しい反応ともいえます。しかし、睡眠の質が下がってしまう点には注意しなければなりません。

寝起きに体調不良を感じる方は、睡眠の質が低下している可能性があります。質の良い睡眠を確保するためには、寝る前の水分補給と部屋の環境を整えることが大切です。

寝起きにもコップ1杯のお水を

寝る前の水分補給も大切ですが、寝起きにもお水を飲むことも忘れてはいけません。朝起きたら、コップ1杯のお水を飲む習慣をつけましょう。

ここでは、寝起きにお水を飲むことで期待できる効果について紹介します。

寝起きのお水の効果

寝起きのお水には、寝ている間に失われた水分を補給する役割があります。先ほど紹介した通り、人は寝ている間にたくさん汗をかくので、脱水症や熱中症対策としても寝起きの水分補給は欠かせません。

水分補給の他に、身体を目覚めさせたり生活リズムを整えたりする効果も期待できます。お水は寝る前だけでなく、寝起きにも飲む習慣をつけましょう。

寝起きには冷たいお水?それとも白湯?

「寝起きのお水は冷水?常温?」と迷っている方や、「朝はいつも白湯を飲んでいる」という方もいるでしょう。寝起きに飲むお水の温度には正解がないので、個人の好みや体質に合わせるほか、夏は冷水、冬は常温や白湯というように、季節によって飲みやすいものを選んでください。

例えば、「冷たいお水を飲むとお腹が痛くなる」という方は、常温のお水や白湯がおすすめです。反対に、常温のお水や白湯が飲みにくい方は、スッキリと飲める冷水にしましょう。
苦手な温度のお水を無理に飲むのは習慣にしづらいため、お好みの温度を選んで意識的に水分補給をおこなってください。

1日に必要なお水の量は?

今回は睡眠前後の水分補給について詳しく紹介しましたが、1日を通してお水を飲むことはとても大切です。最後に、1日に必要なお水の量や飲み方について解説するので、ぜひ実践してみてください。

1日に1.2Lの飲み水を

国土交通省は、健康のために1日1.2Lの飲み水を摂取するよう推奨しています。
排泄や汗等で1日に2.5Lの水分が身体から出ていくため、それを補うために水分摂取が欠かせません。食事で1.0Lの水分を摂取でき、体内で0.3Lのお水が作られるので、残りの1.2Lを飲み水で摂取するという計算です。※3

身体から20%の水分が失われると、命に危険が及びます。水分を5%失うだけで脱水症や熱中症等の症状が現れるため、体内水分量が不足しないように1日1.2Lのお水を飲むよう意識してください。※3

水分補給は一度にたくさん飲むのではなく、少しずつこまめに飲むのがポイントです。コップ1杯程度のお水を、1日に6〜7杯飲むことを目標にしましょう。

身体が大きな人や運動でよく汗をかく人等は、より意識的にお水の量を増やして水分補給をおこなってください。就寝前や起床後の他、運動や入浴といった汗をかきやすい行動の前後にも水分補給は必須です。

水分補給にはウォーターサーバーが便利!

こまめな水分補給には、ウォーターサーバーが便利です。
ウォーターサーバーがあると、冷水と温水がいつでも手軽に使えます。冷水と温水を混ぜれば、常温のお水もすぐに作れますよ。それぞれの好みの温度のお水がすぐに用意できて、お茶やコーヒーを入れるときにも便利です。

ウォーターサーバーの導入を検討している方には、「Locca」の浄水型ウォーターサーバーがおすすめです。水道水を高性能フィルターでろ過し、定額制で使い放題というコスパの良さが特徴です。
※カートリッジの浄水能力を保つため定期的な交換が必要です。別途水道代がかかります。

毎日の水分補給にはもちろん、料理や洗顔、野菜を洗う等、様々な用途に使えます。浄水器とウォーターサーバーの良いとこ取りができる浄水型ウォーターサーバーを、ぜひ試してみてください。

参考文献

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